「いまだかつて、だれも神を見た者はありません。もし私たちが互いに愛し合うなら、神はわたしたちのうちにおられ、神の愛が私たちのうちに全うされるのです。」 Ⅰヨハネ4・12

パウロはローマの牢獄からピリピの教会に宛てた手紙の中で、「あなたがたのことを思うごとに私の神に感謝し、あなたがたすべてのために祈るごとに、いつも喜びをもって祈り」(1・3,4)と、さりげなく書いてある。このことばを味わえば味わうほど、パウロとピリピの教会の人々との深い愛が、いのちのつながりのように感じられてくる。
またピレモンへの手紙では、その主人に迷惑をかけた逃亡者の奴隷を導いて、彼を「獄中で生んだわが子オネシモ(10節)と呼び、その奴隷を送り返すに当って、「彼は私の心そのものです」(12節)と折紙をつけて、愛の信任状としている。これらは、使徒パウロの対教会、対個人への行き届いた牧会的配慮を示すもので、キリストによる両者のつながりのすばらしさ、人間のうちに全うされる神の愛の姿を物語っているのである。
聖書日課 祈りの風
