《主権》

主権はその肩にあり・・・。(イザヤ書9章6節)

IMGP0027「政事はその肩にあり・・・・」(六節、文語訳)、「まつりごとはその肩にあり・・・・」(同節、協会訳)。このみどりごは特別な神のひとり子であり、主権がその肩に置かれています。このことは「主は王である」(詩篇96・10、99・1。97・1参照)に響き合い、「ハレルヤ。万物の支配者である、われらの神である主は王となられた」(黙示録19・6。”Alleiuia:for the Lord God omnipotent reigneth.”〔英欽定訳〕)へと響き渡っていくのです。あのヘンデルの「メサイヤ」44番合唱「ハレルヤコーラス」でたましいの深みを震わせるのが、この「全能の主、治めたまわん」(中田羽後訳)です。すなわち地上でどのような出来事が起ころうと、悩んだり、泣いたり、苦しんだり、喜んだり、驚いたりすることがあっても、やがて御国に着いた時、神はすべてを良く治めてくださっていたと知る瞬間への賛美です。唯一このお方こそ、地上における私の歩み、働き、人事一切を最善に統べ治め導かれるお方です。ハレルヤ。

小野淳子著「神と共に歩む日々」より