しもべの歌(1) <イザヤ章42:1-9>

「見よ。わたしのささえるわたしのしもべ、わたしの心の喜ぶわたしが選んだ者。わたしは彼の上にわたしの霊を授け、彼は国々に公義をもたらす。」(1節)

レント(四旬節)の季節を迎えます。そこでイザヤがキリストを描いた四つの「しもべの歌」(Servant`s Song)を見、続いて福音書から主のユダヤ伝道から受難への歩みを味わい、足跡に従いたく思います。ここには、神が支持するしもべ、神の心が喜び、神が選んだ、そして神の霊が授けられたしもべの姿があります。自己宣伝をするのでもなく、むしろ弱い者を顧みられるお方です。どうしようもないようないたんだ葦を折らず、いとわしいくすぶる燈心も消さない、それでいて衰えず、弱り果ててしまわず、くじけない。決してがっかりしたりあきらめたりしない。これが私たちの贖い主、主のしもべのお姿です。この主にならって、私たちも神の御前の歩みをしっかり確立すべきです。

小野淳子著 「神と共に歩む日々」より