<マリヤ>
「イエスは彼女に『マリヤよ』と言われた。マリヤはふり返って、イエスにむかってヘブル語で『ラボニ』と言った。それは、先生という意味である。」 ヨハネによる福音書20章16節
「さて、週の初めの朝早くによみがえったイエスは、まずマグダラのマリヤにご自分を現わされた。イエスは、以前に、この女から七つの悪霊を追い出された」(マルコ16・9)。今日の聖書箇所を説明しています。まずマグダラのマリヤにとは、なんという特権と恵み。主の恵みに深く感じ、マリヤは主を愛するたましいとされ、その愛がどこまでも主を捜し求めさせました。涙で曇る目で復活の主を認められずも、その愛は惜しみなくその唇からあふれ出ます。「私の主」(13節)、「私が引き取ります」(15節)、イエスの「マリヤ」との懐かしい呼びかけに思わず振り向いて、「ラボニ」と答えてすがりつこうとしたマリヤでした。「もし、あなたがたが心を尽くしてわたしを捜し求めるなら、わたしを見つけるだろう。わたしはあなたがたに見つけられる」(エレミヤ29・13、14)
小野淳子著 「神と共に歩む日々」より