IMGP2392< 岩から水 >

「モーセは手をあげ、つえで岩を二度打つと、水がたくさんわき出たので、会衆とその家畜はともに飲んだ。」
民数記20章11節

 岩から水が流れ出た記事は出エジプト記17章にも出てきますが、いずれもメリバの水と呼ばれ、イスラエルの民が主と争ったことを示します。一度目は命じられたとおり岩を打つと岩から水が出ました。二度目は「岩に命じれば、岩は水を出す」でした。ところが、モーセとアロンは「私たちがあなたがたのために」と勢い込み、モーセは思わず、「手をあげ、つえで岩を二度打つ」のでした。主を信ぜず主を民の前に聖なる者としなかったとして、モーセとアロンはカナン入国の恵みを失いました。「命じられたように」(9節参照)の厳粛さを覚えます。
しかし、いずれにしても「この岩はキリストにほかならない」(Ⅰコリント10・4)。神の命に完全にお従いくださったキリストの、十字架に打たれてくださったそのところから、たましいをいやし、満たし、潤す、活ける水が流れ出るのです。深く飲みましょう。

小野淳子著「神と共に歩む日々」より