「あなたは心をつくし、精神をつくし、力をつくして、あなたの神、主を愛さなければならない。」 (申命記第6章5節)
命令と聞くと、厳しい響きがありますが、実はイスラエルを愛される神からの愛の語りかけであり、民の幸せのための道標でした。「イスラエルよ聞け。」(4節)。その語られるお方とは、神である主。そしてただひとりのお方、エジプトの地、奴隷の家から連れ出された主です。偶像礼拝は不幸のもと。唯一まことの神、そのお方が遣わされた救い主イエス・キリストにのみ仕え、このお方を愛することこそ人の幸せです。
マルコの福音書12章29~31節によると、このようにすべてを尽くして神を愛することはまた、隣人を自分のように愛することにつながります。 唯一の神を愛し、隣人を愛する、この命令を親から子へ、子から孫へと継承していくことこそ、人の最高の幸せであるのです。肉の子に、孫に、私たちは何を残しますか。後輩たちに、若者に、子どもたちに、この信仰の幸せを渡したいものです。
小野淳子著「神と共に歩む日々」より