<十字架上の第三言> ヨハネ19:23-27
イエスは、母と、そばに立っている愛する弟子とを見て、母に「女の方。そこに、あなたの息子がいます。」と言われた。それからその弟子に「そこに、あなたの母がいます。」と言われた。(26,27節)
マリヤは「剣があなたの心さえも刺し貫くでしょう」との預言のことばを、幼子イエスを腕に抱いたシメオンから聞いた。まさにそのとおりのことが起こっているマリヤを、主は十字架の上からご覧になる。走馬灯のように過ぎ越し方を思い、地上で十分果たしえなかった子としての母への務めを、「イエスが愛しておられた者」(ヨハネ13:33)、「イエスが愛された、もうひとりの弟子(同20:2)、「イエスの愛されたあの弟子」(同21:7)と自称する、主の愛に敏感だった愛の使徒である弟子ヨハネに託されました。ここに二つの光を得ます。今も主に愛された主を愛する者にたましいをゆだねられます。十字架によって生まれる新しい人間関係、キリストにある神の家族の尊さを味わいましょう。
小野淳子著「神と共に歩む日々」より