<十字架上の第五言> ヨハネ19:28,29

この後、イエスは、すべてのことが完了したのを知って、聖書が成就するために、「わたしは渇く。」と言われた。(28節)

「聖書」とは、詩篇69篇21節を指します。第四、五言とも愛読された詩篇の成就です。私が信仰初期に心に刻まれたアンドリュー・マレー『キリストのように』(いのちのことば社)から、「イエスの聖書への態度」を引用します。(162‐171頁)。「主イエスが人となったとき、彼は全面的に神のみことばに依存されました。・・・瞑想と祈りによって、また従順と信仰を働かせることによって、それを理解し、自分のものとなるように導かれました。彼にはただひとつの思いしかありませんでした。それは・・・ご自分の生涯を、神のみことばの中に記されている彼のあるべき姿そのものにあてはめる、ということでありました。・・・ああ、神が何を言い、神があなたに何を求めておられるかを聖書から学ぶため、ひとすじの心をもって、あなた自身を明け渡すように。」主は今も主への愛、信仰、従順、みことばへの愛、たましいへの愛に渇いておられるのではないでしょうか。

小野淳子著 「神と共に歩む日々」より