涙とともに 詩篇126:1-6
「涙とともに種を蒔く者は、喜び叫びながら刈り取ろう。種入れをかかえ、泣きながら出ていく者は、束をかかえ、喜び叫びながら帰って来る」。(5、6節)
「夢をみている者のよう」(1節)と、笑いで口が、喜びの叫びで舌が満たされた選民たちは表現しました。突然の、70年のバビロン捕囚からの解放でした!と同時に、まだまだ荒廃した国土の復興を思えば、それは種まきの状況でした。残りの民の回復を祈りつつ、彼らは涙の種まきにいそしみました。これはまたすべてに当てはまる真理です。種まきには労苦と涙がつきものです。特に、伝道救霊、牧会にかかわる、みことばの種まき、祈りの種まきは格別です。しかし、そこに望みがあります。必ずや言いしれない喜びの収穫が待っているからです。6節の「帰って来る」は、二重の言い回しの強調用法で、「帰って来て、帰って来る」(マシュー・ヘンリー注解)、すなわち「疑いなく」「必ず」(英訳)なのです。私の涙の種まきにも必ずや喜びの収穫が訪れます。
小野淳子著 「神と共に歩む日々」より