祝福 ルカ24:50-53
それから、イエスは、彼らをベタニヤまで連れて行き、手を上げて祝福された(50節)
イエスのオリーブ山からの昇天の様子が短く記されています。短い中に多くの慰めが満ちています。イエスの地上での最後のお姿が「祝祷」のお姿でした。手を上げて祝福され、祝福しながら弟子たちから離れ、雲に包まれ、天にお帰りになりました。一つにはわざを成し遂げられての凱旋のお姿、もう一つには永遠の大祭司として神の御座の右に座するための昇天でした。永遠に存在され変わることのない祭司の務めを持っておられるお方ゆえ、「ご自分によって、神に近づく人々を完全に(「永遠に」新改訳脚注)救うことのできるお方」なのです(へブル7・25参照)。弟子たちの脳裏に刻まれた「祝福しながら昇天されたキリストの姿」は、弟子たちの心の内に非常な喜びを満たし、エルサレムの宮にて絶えざる賛美の日々を過ごさしめました。人の子の姿を持つ永遠の大祭司なるキリストは、今日も私を祝福しながら、共にいてくださいます。
神と共に歩む日々 小野淳子著