祈り(1) ルカ11:1-4
さて、イエスはある所で祈っておられた。その祈りが終わると、弟子のひとりが、イエスに言った。「主よ。ヨハネが弟子たちに教えたように、私たちにも祈りを教えてください。」(1節)
「祈り」、奇しくもすばらしい奥深い世界。イエスさまのお祈りの姿はさぞかし魅力的な、引力の力の強いものだったでしょう。思わず弟子のひとりが、「祈ることを教えてください」と言いました。祈りについて、ではなく、祈ることを教えられることが大切です。それに答えて、主は、祈りの典型と言われる「主の祈り」を教えてくださいました。神に対するまことに崇高な祈り、神を信じる者のあらゆる健全な求めの祈りです。まず、「神の御名が崇められるように」。この光で、生き方が決まるというようなものです。「主の祈り」が迫害されていると言われたりします。私の恩師は、いつも、「この祈りを急いで唱えるのではない。『主の祈り』を祈れ」と勧められました。改めて祈る時、なんという祈りでしょう!
神と共に歩む日々 小野淳子著