「父の日」自宅礼拝でした。2020.6/21㈰

≪今週のみ言葉≫

「天の父はなおさら、求めて来る者に聖霊を下さらないことがあろうか」。ルカ11章13節

説教題:『豊かな天の父』

聖 書:ルカによる福音書11章1~13節

 本日は父の日です。その由来は~ 1909年にアメリカ・ワシントン州スポケーンのソノラ・スマート・ドッド(Sonora Smart Dodd)が、自分を含む6人の子どもたちを男手一つで育ててくれた父を讃えて、教会の牧師にお願いして父の誕生月である6月に礼拝をしてもらったことがきっかけと言われています。最初の『父の日』の祝典はその翌年の1910年6月19日にスポケーンで行われました。当時すでに1907年より母の日が始まっていたため、彼女は父の日もあるべきだと考え、「母の日のように、父に感謝する日を」と牧師協会へ嘆願して始まったのでした。 

 Ⅰ.天の父の願いー祈りのたとえ(1~8節) 

 1~4節は主イエスが教えて下さった最高の祈りの模範「主の祈り」ですが、今回は省略とします。祈りに関する主イエスが語られた適切なたとえから、天の父の願いが分かります。天の父は、いつでも与えようとしていらっしゃる。だから、求めなさい、捜しなさい、門をたたきなさいというたとえです。「パンを三つ」とは、一つは友のため、一つは自分のため、もう一つは友が不足を覚えた時の為でした。真夜中に求められた友は貧しく、家族全員が一枚の毛布の中で休んでいたため、他の家族を煩わしたくなかったのでした。しかし、「しきりに願うので」(18)起き上がって必要なものを出してくれるであろうと。あくまで頼み続けた祈りにおける根気強さ、執拗さ、熱心な粘り強さをとの願いです。

Ⅱ.天の父の賜物―祈りの約束(9~13節)

 あなた方が本当の父であるならば、魚を求めるのにへびを、卵を求めるのにさそりを与えたりはしない。マタイは、パンを求めるのに石を与えはしないと記しています。天の父はすべての必要をご存じです。「天の父はなおさら求めて来る者に聖霊を下さらないことがあろうか」(13)と。マタイは「天にいますあなたがたの父はなおさら、求めてくる者に良いものを下さらないことがあろうか」(マタイ7・11)と、「良いもの」と記しているのに対し、ルカは「聖霊」と記し、実はこの聖霊こそがルカにとっての一大関心事であったことを示します。目にみえない第三位の神、その不思議、キリストの霊とも呼ばれ、この聖霊なるお方によって、キリストが常にそばにいて下さりなぐさめ、助け導いて下さいます。この霊の賜物こそ、天の父が下さる最高・最上の賜物なのです。終りに「父の日」にふさわしいある神学者の言葉です。「親が子どもにしてやれることは、実に限られている。子どもの身体と魂を健康にしてやることも、まして『幸福に』してやることも、『有能な人間』にしてやることも、親の力だけではできない。そして本来的には、子どもは神に、聖霊に守られ導かれるのであるということを示すしかできない。しかし、結局それが、親が子どもになし得る最善のことなのである。」

<お知らせ>

▷「お父さん!ありがとう!!」父なる神様に、そして天の父の代行者としての使命を与えられている肉親のお父さんに、また教会のお父さん方に、心より感謝致します。

▷わたしたちの教会では6/28㈰まで自宅礼拝です。その日の役員会で、7/5㈰からの礼拝再開について話し合い祈り合います。それなりの準備も要しますので、お祈り頂けましたら感謝です。