急に冬型気候となりました。 2021.10/24(日)

≪今週のみ言葉≫「それは人にはできないことですが、神にはどんなことでもできます。」マタイの福音書19章26節

説教題:『心満たされて』   聖 書:マタイ19章16~26節

Ⅰ.満たされない心 一人の青年が、イエスに近づいてきて言いました。「先生。永遠のいのちを得るためには、どんな良いことをすればよいでしょうか。」イエスは彼に「良い方はおひとり、神のみです。いのちに入りたいのでしたら戒めを守りなさい」と言うと、彼は「どの戒めですか」と言うので、モーセの十戒の人に対しての戒めを言われました。すると彼は、「私はそれらすべてを守ってきました。何がまだ欠けているのでしょうか」というのでイエスは言われました。「完全になりたいのなら、帰って、あなたの財産を売り払って貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、わたしに従ってきなさい。」と(21) すると青年は悲しみながらイエスの元から立ち去ったのでした。「多くの財産を持っていたからである」(22)と記されています。多くの財産を持ち、律法を守ってきたという自負がありながらも、実はこの青年の心は満たされていなかったゆえ、イエスの元にやってきたのでしたが。「この青年が立ち去らずに自分の弱さを認めてなおイエスの元にとどまっていたら、イエスはお取り扱いくださったに違いない」と、P・ウイルクス先生は『救霊の動力』(P.113)に記しておられます。「金持ちが神の国に入るよりは、らくだが針の穴を通る方が易しいのです。」(24) そんな難しいこと!一体誰がそれでは救われることができるでしょう!と叫ぶ弟子たちに、イエスは今日のみ言葉を語られます。「それは人にはできないことですが、神にはどんなことでもできます。」(26)と。救いは人の力によっては獲得できない。イエスの十字架と復活による救いは神からの賜物であって、人はただ信じて受け取るだけなのです。

Ⅱ.心満たされて 「あなたがたは、神と富とに仕えることはできません。」(マタイ6・24)のみことばを思い起こします。また「心の貧しいものは幸いです。天の御国はその人たちのものだからです」(マタイ5・3)ともあり、今日のデキストの直前に、13~15節に子どもたちを祝福してイエスが言われたみことばは、「天の御国はこのような者たちのものなのです」(14)とのみことばです。金持ちであっても、神の国に入る人たちもいるとは、次週ザアカイの記事で見ると共に、私たちの信仰のルーツ、B・F・バックストン師の生涯も大きな証です。先生がケンブリッジ大学の学生の時、1882年の秋、D・L・ムーディによる歴史的な8日間伝道が行われました。11/9㈫ムーディは、ルカ14・17「来なさい。今やすべてが備えられています。」(英欽定訳)から語りました。「キリストはこれを君のために買い取ったのだ。受け入れよ。今それを受け取れ。一切のもの、君の心と霊との要する一切のものは君を待っているのだ」と。B・F・バックストンは、キリストと彼のみことばの方へ「方向転換」し、「新生」したのでした。22才の秋でした。バックストン家は富豪一族でした。豪邸を神学校や聖会会場として献げました。30才で日本宣教に来られた際、船から日本の地が見えた時、「われわれがかくも多くを献げてきた地が見える」と語られました。≪聖霊による心の聖潔と満たし≫という幸いをご自身が確信され、そのメッセージを日本において語り込んで下さったのでした。

<お知らせ>

▷10/21㈭の朝刊で「阿蘇山の噴火」の記事を読み、驚きました。度重なる被害を受けて来られた熊本の方々には大きな恐怖と思います。主の守りをお祈りします。

▷コロナ感染もまだまだ油断できません。自粛体制を保ちたいと思います。