Ⅰアドベント礼拝でした。2021.11/28(日)
《今週のみ言葉》
「私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」ルカの福音書1章38節
説教題:『マリアの信仰』 聖 書:ルカ1章26~38節
主の2021年も、はやアドベントを迎えました。クリスマスを待ち望む時です。イザヤが預言した救い主、「ひとりのみどりご」「ひとりの男の子」(9・6)の誕生を喜び祝うときです。その名は「不思議」(Wonderful)と言われるように、クリスマスの出来事は「不思議」(Wonder)で満ちています。(ful)。まずは、この人なしにクリスマスはなかった、「マリア」に光を当てます。
Ⅰ.マリアへの来訪 「救い主」を宿す胎、なんと重要な使命であったことでしょう!神が白羽の矢を立てたのが「ガリラヤのナザレという町の一人の処女」(26)「名をマリア」という人でした(27)。マリアは突然御使いの来訪を受けたのでした。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」(28)「おめでとう」の直訳は「喜びなさい」。しかも、この喜びには苦しみが伴うという意味合いが含まれました。「マリアはこの言葉にひどく戸惑って、これはいったい何のあいさつかと考え込んだ。」(29)口語訳では、「この言葉にマリアはひどく胸騒ぎがして、このあいさつは何のことであろうかと、思い巡らしていた。」御使いはマリアに、神から恵みを受けて、男の子を産み、イエスと名付けられるその子こそメシアであると言うことを告げました。(30~33)。マリアに「どうしてそのようなことが起こるのでしょう。私は男の人を知りませんのに。」(34)と言いました。「どうして」の直訳は、「どのような方法で」とのことばです。御使いは答えました。「聖霊があなたの上に望み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれます。」(35) 加えて、エリサベツが不妊の女であったにもかかわらず、今、子を宿して、その子は6ヶ月にもなっています。「神にとって不可能なことは何もありません。」(37)と。 Ⅱ.マリアの信仰による即答 不妊の女エリサベツの胎の子を宿らせられた神への信仰が、マリアをして、即刻の決断へと導きました。と言っても、その短時間の思い巡らしの中には、ヨセフの反応、人々の反応、律法による処罰などを思えば、その決断はまさに命がけ以外の何ものでもないことは明白でした。しかしマリアは最も信頼すべき「神」を信頼して、応答したのでした。「私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますよう。」(38)ー以下、中島秀一師、新刊『わたしは良い嗣業を得たⅢ』(p.168)よりの引用ーマリアは「胸騒ぎ」するだけでなく「思いめぐらして」いたのです。このマリアの反応に二つの面を見ることができます。一つは「ひどく胸騒ぎがして」という精神的な面、二つは「思いめぐらして」という知的な面です。この二つの反応がうまく溶け合っている所に、マリアの資質、聖母として選ばれた理由を見出すことができます。マリアは「純心・謙遜・信仰・服従・思慮深さ」の持ち主でありました。それ以上に神が計画され、二千年にわたってユダヤ民族が待望していた「救世主=メシヤ預言」の成就がもしかすると「今」ではないかという鋭敏な霊的感性がマリアに備わっていたと推察します。その理由として、その後のマリアは、幼少期から十字架までの33年間の生涯を黙々とイエスに寄り添いながらイエスのすべてを知り尽くした母親として歩んだという事実を挙げることができます。
<お知らせ>
▷今週、12/1(水)で、当ホームページオープン10周年記念を迎えます!お祈り、ご支援を心より感謝し、共々に、お喜び申し上げます。ハレルヤ!
▷「今月のメッセージ」「今月のお祈り」「ヘッダー(キンモクセイ)」が更新されます。
▷12/1(水)13:30~15:00、いのちのことば社ゴスペルボックスが当教会にて販売して下さいます。掘り出し物の「古書コーナー」もあります。どうぞいろいろ手に取ってごらん下さり、クリスマスプレゼントにもご活用下さい。ご来店をお待ちしております。
▷恵みのアドベント・クリスマスを祈り待ち望み、お迎えいたしましょう。