東日本大震災から11年の3月を迎えました。 2022.3/6(日)

≪今週のみ言葉≫

主がお入り用なのです。」 ルカの福音書19章34節

 説教題: 『主がお入り用なのです』  聖 書:ルカの福音書19章28~40節

   

3/2㈬は「灰の水曜日・Ash Wednesday」でした。その日からレント(受難節・四旬節)に入りました。灰は悔改めを表すものです。主の十字架を深く偲び、悔改めの心を持って40日間プラス6日の日曜日を過ごす時期です。本日の記事は、受難週聖日(今年は4/10㈰)のできごとでした。イエスのエルサレム入城、そして木曜日が洗足と聖餐制定とゲッセマネの祈り、その翌日が受難日の金曜日となります。エルサレム入城の折、人々が「なつめ椰子の枝」(ヨハネ12・13)あるいは口語訳では「しゅろの枝」を持って迎えたとあるところから、Palm Sundayしゅろの主日とも言われる日です。

Ⅰ.イエス様は王様 「祝福あれ、主の御名によって来られる方、王に。」(38)マタイ、マルコ、ヨハネには「ホサナ」と記されています。詩篇118・25、26からで、「救って下さい」との叫びです。 

  • 預言に生きた王様。「見よ、あなたの王があなたのところに来る。義なる者で、勝利を得、柔和な者で、ろばに乗って。(ゼカリヤ書9・9)の預言の通りでした。それにしても、持ち主に断りもなく、解いて連れてこようとする時、何か言われたら、「主がお入り用なのです」と言いなさいとのことで、まさにその通りのことが起こり、二人の弟子たちのその一言「主がお入り用なのです」によって持ち主は了解したというのですから、《王の一言》の何と力に満ちたことだったでしょう!預言は必ず、その通りになることと、王なるイエス様は信じ、実現されてこられました。 
  • 謙遜柔和の王様。ふつうの王は、猛々しい軍馬に勇ましく乗るものです。しかしイエスは、ろばに、しかも雌ろばの子であるろばに乗られました。ろばは柔和・平和の象徴でした。その上に乗られるお方も同じく極限の謙遜の中に誕生し、成長してこられ、今からまた、それ以上ない極限のへりくだりを十字架の受難によって味わわれるのです。民の「ホサナ!」(救って下さい!)の叫びに応えて。

Ⅱ.私たちは子ろば  

  • 王様に用いられる子ろば。ろばは足が速いわけでもなく、頑強な体格でもなく、さらに子ろばとなると、まことに頼りない、危なっかしいこと極まりない存在でした。それなのに王様はその子ろばを用いられたいのです。何という栄誉でしょうか!小さい弱い頼りない存在の私さえも、王様は用いたいと思われ、現に用いて下さるのです。背中にお乗せして、エルサレム入城を果たしました。まさに私たちは、日々、「主の臨在を持ち運ぶ器」なのです。 
  • 栄光を王様にささげる子ろば。ある時聴いたメッセージを、この情景を思う度に思い出します。人々の賛美、叫び、喝采は、一体誰に向けられていたと思いますか?もちろん子ろばの背に乗られていた王様に、イエス様に向けられていました。子ろばは、この方をお乗せしたに過ぎません。“すべての栄光・賛美・誉れはこの王様に!”ということです。「生きるにしても死ぬにしても、私の身によってキリストがあがめられることです。」(ピリピ1・20)とは、パウロの切望でした。私たち子ろばにとっても全くその通りのはずです。

<お知らせ>

▷3/2㈬~4/16㈯、今年のレントです。主の受難を覚えつつ過ごしましょう。

▷卒園、卒業の時機、神様への感謝とまたコロナや戦争の暗いニュースの中にも神様に希望を頂いて新しい歩みへと進まれますようお祈りいたします。

▷次週、3/13㈰は礼拝後『新会堂に関しての臨時総会』です。備えられている候補地のための投・開票が行われます。願わくは一致して進めますようお祈り下さい。