まだまだ残暑厳しい9月の日々です。2022.9/18(日)
《今週のみことば》
「私は、海と陸を造られた天の神、【主】を恐れる者です。」 ヨナ書1章9節
説教題: 『預言者ヨナ』 聖書:ヨナ書1章1~17節
「私は、海と陸を造られた天の神、【主】を恐れる者です。」 ヨナ書1章9節
「ヨナ」という名前は、ヘブル語で「鳩」という意味です。正直、こんな預言者もありなんだと思うような存在です。沢村五郎師著『聖書人物伝』(いのちのことば社)のP.240~244には〈神のだだっ子ヨナ〉とタイトルされてあります。[ナザレからカナへ行く途中に、ヨナの墓がある。今では一つの古跡に過ぎないが、ヨナが確かに歴史上の人物であったことは、疑う余地もない事実である。彼はイスラエルの繁栄を預言し、その預言の成就として、ヤラベアム2世時代のイスラエルの国土回復が行われた(列王記第二14・25)。ヨナはイスラエルの国の繁栄を熱心に求めた愛国者であった。]と、P.240にあります。
Ⅰ.ヨナの不従順。 「立ってあの大きな都ニネベに行き、これに向かって叫べ」(1)と、主のことばがヨナに語られました。こともあろうにイスラエルの大敵アッシリアの首都ニネベに、との主の命令でした。ヨナはニネベに向かって北上する代わりに、西に行ってヨッパの港でちょうどタルシシュ行きの船を見つけ、これ幸いと乗り込んだのでした。「ところが、主の大風を海に吹き付けられたので、激しい暴風が海に起こった。」(4)のでした。恐れた水夫達をよそにヨナは船底で寝入っていたのでした。ヨナにはその嵐が自分のせいと分かっていました。誰のせいでこの災いが起こったのか、くじによって知ろうと、くじを引くと、そのくじはヨナに当たり、ヨナは勇敢にも自分の身を海に投げるよう彼らに言いました。そして水夫達はヨナの自己紹介である本日のみことばに、「海と陸を造られた天の神、【主】」と聞いて、イスラエルの神を恐れ、この神【主】に祈ってヨナを海に投げ込んだのでした。[ヨナが神に逆らっていた時間は、全くの浪費であった。エジプトを出たイスラエルは、11日間で到着することのできる道のりを、不従順と不信仰のために40年間もさまよったのであるが、ヨナも非常に困難な道を遠回りして、やっとニネベに到着したのである。世の中に不従順ほど損な、ばからしいものはない。](沢村師P.242)
Ⅱ.神の熱心。「主は大きな魚を備えて、ヨナを呑み込ませた。ヨナは三日三晩、魚の腹の中にいた。」(17)一見、あり得ないことのように思われますが、イエスの次のみ言葉により、まぎれもなく神の御手が働いたことが分かります。「ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三晩、地の中にいるからです。」(マタイ12・40)。[ここにはどんな方法を使ってでもヨナを預言者として用いてニネベの人々を救おうとする主の熱心が表れています。ーー神の声を聞いて従うという営みには必ず祝福があります。その人はいつも喜んでいられるだけでなく、身近な人に良い影響を与えるようになります。](『牧羊者』P.84)
<お知らせ>
▷台風14号による被害がありませんように、と祈りつつ、記しております。
▷今週、9/23(金・祝)、四国教区として、「防災倉庫設立式」を、高松田村町教会にて行います。教区で、教会で、個人で、どのようなものを備えればよいのかを話し合う時も持ちます。良き備えができますように!
▷わたしたちの教会は、きたる10/2(日)に、「教会創立73周年記念礼拝」を、感謝をもって、主におささげいたします。愛餐などはできない中ですので、お持ち帰り弁当といたします。何より、主への感謝と新たなる献身の時こそ大切です。このような中も「宣教のスピリット」に満たされて、記念礼拝からまた新たに歩み出したいです。