三寒四温を過ぎると春です。2023.2/19(日)

《今週のみ言葉》

「私の神が御使いを送り、獅子の口をふさいでくださったので、獅子は私に何の危害も加えませんでした。」 ダニエル書6章22節

説教題:『神第一の信仰』 聖書:ダニエル書6章1~24節

BC539年、大バビロン帝国は陥落し、メディア人ダレイオスが王として国を受け継ぎました。BC605年、バビロンにとらえられてきた青年ダニエルもバビロン捕囚70年の期間を過ごし、ここではすでに老齢となり、90歳近い年令であったと思われます。この出来事とメッセージは、神により頼む者が、必ず現実の死から救い出されるということではありません。現に多くの殉教者があったことは歴史が証明しています。三青年の「しかし、たとえそうでなくても」(ダニエル3・18)に現わされる「神のみにより頼む、神第一の信仰」を通して、生きるにしても死ぬにしても「神の栄光」があらわされ、「神の計画」が前進するということが重要視されるべきなのです。

Ⅰ.圧迫・迫害を受ける信仰者

「すぐれた霊が宿っていた」ダニエルを、王は任命して全国を治めさせようと思いました。(3)ねたみにかられた大臣や太守たちは国政についてダニエルを訴える口実を見つけようとしても、何の口実も欠点も見つけられません。そこで彼らは「彼の神の律法のことで見つけるしかない」として、王の機嫌を取るような手に出ました。「今から30日間、いかなる神にでも人にでも、あなた以外に祈願する者は、だれでも獅子の穴に投げ込まれる」という律法でした。ダレイオス王は自尊心をくすぐられ、その禁令の書に変更は決してされないものとして署名をしたのでした。ところが、「ダニエルは、その文書に署名されたことを知って自分の家に帰った。その屋上の部屋はエルサレムの方角に窓が開いていた。彼は以前からしていたように、日に三度ひざまずき、自分の神の前に祈って感謝をささげていた」(10)のでした。迫害者たちは直ちに押し掛け、目撃し、王の前に進み出て訴えたのでした。王は非常に憂い、何とかダニエルを救おうと手を尽くしても及ばず、迫害者たちの訴えの前に、ダニエルを獅子の穴に投げ込む命令を下しました。

Ⅱ.神第一の信仰者への報酬

≪王の禁令の前に揺るぐことのないダニエルの信仰姿勢≫がこの10節で明らかにされています。日に三度の祈りの生活の中で、『神第一の信仰』と『神のみへの絶対信頼』が培われていきました。結果本日の聖句の通りのことが起こりました。「ダニエルは穴から引き揚げられたが、彼に何の傷も認められなかった。彼が神に信頼していたからである。」(23b)。【今日、私たちもダニエルのように、祈りと礼拝生活において、神第一を貫く決意をする必要はないでしょうか。世の激しい逆流に立ち向かい、偶像礼拝が支配する霊的暗黒の世にあって、揺るがぬ信仰を確保し、キリストの証人としての生活を自由、大胆に生きるためです。】(『牧羊者』P.59)

<お知らせ>

▷今年のレント(四旬節)は今週の2/22(水)が灰の水曜日(Ashwednesday)で、その日から6回の聖日を除く40日間で、4/8(土)までです。4/2(日)~4/8(土)は受難週(Passion week)です。救い主の受難を偲びつつ揺るぎない信仰を深く、堅くして頂きましょう。