父の日礼拝でした。 2023.6/18(日)
≪今週のみ言葉≫
「父はご自分の太陽を悪人にも善人にも昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからです。」マタイの福音書5章45節
説教題:『天の父の愛』 聖書:マタイの福音書5章43~48節
本日のテキストは20節を受けて、21節から始まる一連の流れの中にあるものです。「・・・・・」と言われていたのをあなたがたは聞いています。(21,274,33,38,43節)と、律法の伝承を取り上げて「しかし、わたしはあなたがたに言います。」(22,28,34,39,44節)と、イエス様がその伝承を否定して、新しい光の中で、これらの律法を解釈されました。「律法学者やパリサイ人の義にまさる義」(20)の光をイエスは放たれます。
Ⅰ.完全な天の父の愛 「父はご自分の太陽を悪人にも善人にも昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからです。」(45)【人間に対する神の働きは、人間の何かによって条件付けられるのではない。しかし、このことはユダヤ人たちには信じがたいことであった。なぜなら契約の民であるユダヤ人は、神から特別扱いされていると信じていたからである。それは同時に因果応報という考えを根底に持つ日本人と日本人キリスト者に対するメッセージでもあろう.】(『牧羊者』P.86)「ですから、あなたがたの天の父が完全であるように、完全でありなさい。」(48)【この完全は知恵や力の完全でなく、愛における完全、全き愛のことです。この完全をきよめ(聖潔)と言います。】(『牧羊者』P.84)「天におられるあなたがたの父の子どもになるためです。」(45a)
Ⅱ.御子にあらわされた天の父の愛 この天の父の子どもになるために、イエスは、43,44節を語られます。「いまだかつて神を見た者はみない。父のふところにおられるひとり子の神が、神を解き明かされたのである。」(ヨハネ1・18)「『あなたの隣人を愛し、あなたの敵を憎め』と言われていたのを、あなたがたは聞いています。」(43)ユダヤ人にとっての隣人とは、同胞ユダヤ人だけであり、「あなたの敵を憎め」という律法はどこにも記されてはいませんでした。「しかし、わたしはあなたがたに言います。自分の敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」(44)このようにして「天におられるあなたがたの父の子どもになるためです。」とイエスは語られただけでなく、自らゲッセマネを通り、十字架に架かられ、「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかわかっていないのです。」(ルカ23・34)と、ご自分を殺そうとする人たちさえ愛し、祈られました。この十字架の赦しを体験し、イエスの御霊・聖霊なる神を内にお宿しする時、「この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」(ローマ5・5)と信じ、告白しつつ、この父なる愛の神の子どもとして歩ませて頂けるのです。1924年、パリ・オリンピックで神からの栄誉に飾られたエリック・リデル選手のその後、中国への宣教師時代、日本人キャンプで病のため41才で召天。しかしこの44節を解き明かすのを聴いたスティーブン・メティカフ少年は、やがて敵国とも言える日本に。東北で40年宣教されたのでした。
<お知らせ>
▶「父の日」の由来はこれもアメリカのクリスチャンからでした。1909年にアメリカ・ワシントン州スポケーンのソノラ・スマート・トッドが男手一つで自分を含め6人の子どもを育ててくれた父をたたえて教会の牧師にお願いして父の誕生月である6月に記念の礼拝をしてもらったことがきっかけでした。1966年アメリカ第36代大統領リンドン・ジョンソンが6月第3日曜日を父の日に定め1972年よりアメリカでは正式に国の記念日に制定されました。母の日がカーネーションの花に対して、父の日の花は、S,S,ドッドが父親の墓前に白いバラを供えたので、バラとされています。
▶本日13:30~14:30第1回『歌声カフェ』を開催いたします。ご近所の方々をお招きしています。よい伝道の機会となりますようお祈り下さい。手作りケーキによるTeaTimeもあります♪