残暑ならびに台風被災の皆様、御見舞申し上げます。 2023.8/20(日)

≪今週のみ言葉≫

  「神はそれを、良いことのための計らいとしてくださいました。」創世記50章20節

 説教題:『すべてを良きに』   聖書:創世記50章15~21節

   【この箇所は、創世記37~50章に記されるヨセフ物語の最後の場面の一つです。特に中心聖句の20節はこの物語全体の鍵となるみことばです。また、ヨセフ物語を学ぶ上で、主がヨセフと共におられたこと、ヨセフがキリストのひな型であることも覚えておきたい。】(『牧羊者』p.61,63)

Ⅰ.計られた悪 

「あなたがたは私に悪を謀りましたが」(20)と本日の中心聖句の前にあります。それは10人の異母兄達が妬みのゆえに17才のヨセフを、エジプトに、イシュマエル人を通して銀20枚で売り飛ばしたことを指しています。(37・28)。エジプトにあって、ヨセフは様々な苦しみを味わいました。しかし、主はヨセフと共におられたのでした。主人ポティファルの妻からの誘惑、誤解からの投獄、2年間の忍耐と待ち望みと。17才から30才になるまでの13年間の暗黒時代でしたが、神はヨセフと共におられ、ご自身のゆるぎないご計画を進めようとしておられたのでした。

Ⅱ.良いことのための計らいに 

ヨセフの人生に大逆転が起こったのは、ヨセフが30才の時でした。エジプトの王ファラオが夢を見たことに始まりました。ヨセフの夢解きを経験していた献酌官長が、2年越しでこのヨセフのことを思い出し、ファラオに告げ、ヨセフは牢から引き出されて見事にファラオの夢を解きました。「私ではありません。神がファラオの繁栄を知らせてくださるのです。」(41・16)と語り、エジプトに起ころうとする7年の大豊作と7年の大飢饉の預言を語り、国としての方策を示しました。ヨセフは「神の霊が宿っているこのような人」(41・38)と証しされ、一挙にエジプト全土の宰相とされました。大豊作の7年が過ぎ、大飢饉の2年目、ヨセフの前に10人の兄たちが訪れてひざまづき、ヨセフの若い日に見た夢の通りになりました。ヨセフはぬかりなく兄たちを取り扱い、兄たちは神のみ前に悔い改めへと導かれるのでした。今日の場面は父ヤコブと全家がゴセンの地に住まうようになり、やがてヤコブは臨終を迎え、息子達はカナンの地に父ヤコブを運び、マクペラの畑地の洞穴に葬りました。エジプトに戻った兄弟たちはヨセフに父のことばとして16~18節を語りました。ヨセフは涙して「恐れることはありません」(19,21)と安心させ、本日のみ言葉を優しく語りかけたのでした。これこそまさに、「摂理信仰」です。ヨセフの生涯は、「摂理の神(God of Providence)による壮大なドラマ」です。摂理信仰の典型的なみ言葉が、パウロによるローマ8・28です。「神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。」ヨセフの信仰の生涯に励まされ、私たちも摂理信仰に固く生かされましょう!

  <お知らせ>

▶本日は礼拝後、昼食をとり13:00~14:00「歌声カフェ③」が開催されます。本日の曲目は「故郷(ふるさと)」と「アメージング グレース」です。良い交わりと福音紹介の時となりますよう、お祈り下さい。

▶8/22㈫、23㈬、24㈭と、第62回香登修養会が岡山県備前市にある、日本イエス・キリスト教団香登教会にて開かれます。主講師は日本フリー・メソジスト教団岸之里キリスト教会牧師の畑野順一先生です。『神の召集される聖会』に、神の民が集められ、変貌され、あるいは直接献身者が呼び出される時となりますようにと熱く祈りつつ備えています。