8月最終礼拝でした。2023.8/27(日)

《今週のみ言葉》

「子よ、しっかりしなさい。あなたの罪は赦された。」マタイの福音書9章2節

◇牧師館より祈りを込めて      8/27㈰ 礼拝説教概要

   説教題:赦しの恵み   聖書:マタイの福音書9章1~8節

「子よ、しっかりしなさい。あなたの罪は赦された。」マタイの福音書9章2節

【この個所の出来事は、「中風の人のいやし」と呼ばれています。しかし、ここで真に問題にされていることは、イエスが単に病をいやすことができるだけでなく、罪を赦す権威を持っておられることです。並行記事はマルコ2・1~12,ルカ5・17~20】『牧羊者』P.67

  Ⅰ.どちらが易しいか 「人々が中風の人を床に寝かせたまま、みもとに運んできた。」(2)マタイは省いているが、マルコとルカはこのときの状況を記している。4人の友人がイエスのもとに中風の人をと思ったが、群衆のため近寄れず屋根から床ごとイエスの前につり下ろしたということでした。「イエスは彼らの信仰を見て」(2)とあります。4人の友人のみでなく、中風の人本人の信仰をも見られました。そして中風の人に「子よ、しっかりしなさい。あなたの罪は赦された。」と言われたのでした。イエスはきっと、その人の内に単なる中風のいやし以上の信仰を見て取られたに違いありません。当時のユダヤでは、病は罪の結果という考えがまかり通っていました。(ヨハネ9・2参照)。この中風の人の内に根本的ないやしへの願望を見て取られたのでしょう。ところが、このイエスの宣言を聞いた律法学者達は、罪を赦す事が出来るのは神だけと考えていたので、「この人は神を冒涜している」と心の中で言ったのでした。イエスは、彼らの思いを知って、「なぜ心の中で悪いことを考えているのか。『あなたの罪は赦された』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どちらが易しいか」(4,5)と言われました。人にとってはただ口先で「あなたの罪は赦された」と言う方が「起きて歩け」というよりはるかに易しいと言えても、実は「罪の赦し」の方が限りなく難しいのです。それがなされた証拠として、イエスは目に見える癒しのわざを行われたのでした。それが罪を赦す権威を持つ証拠としてあらわされました。

  Ⅱ.罪を赦す権威  その権威によって、「しかし、人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたが知るために―。」そう言って、それから中風の人に「起きて寝床を担ぎ、家に帰りなさい」と言われたのでした(6)。「すると彼は起き上がり、家に帰った。群衆はそれを見て恐ろしくなり、このような権威を人にお与えになった神をあがめた。」(7,8)ここで群衆は、未だイエスの神性を認めるに至っていなくても、こうした驚くべき権威を人に与えた神を崇めました。今やお互いはまさに罪を赦す権威を、十字架と復活の事実のゆえに持たれるイエスから、「子よ、しっかりしなさい。あなたの罪は赦された」との宣言と確信を頂いています。『罪の赦し』の何ものにも替え難い恵み!人が聖なる神の御前に立ち得る唯一の根本的恵みであり、そこから神に喜ばれる地上の歩みの祝福が拡げられていきます。神に罪赦された者として、すべての人を赦すことのできる恵みと祝福の歩みです。   

  

<お知らせ>

▷早くも8月最終聖日を迎えました。9/1(金)には、「今月のメッセージ」「9月のお祈り」「ヘッダー(シャインマスカット)が更新されます。

▷9/3(日)は振起日礼拝です。「振起日」を英語で、Rally Day(ラリーディ)と言います。これは軍隊用語とのことで、チリヂリになっている軍隊に「全員集合!と呼びかける日です。猛暑や帰省などで散らされている教会員の皆さん、秋の陣に向けて「全員集合!」して、心新たに前進いたしましょう!