2月最終聖日でした。 2024.2/25(日)
≪今週のみ言葉≫
「見よ、あなたの王があなたのところに来る。柔和な方で、ろばに乗って。」
マタイの福音書21章5節
説教題:『柔和な王キリスト』 聖書:マタイの福音書21章1~11節
「向きを変えて、子どもたちのようにならなければ、決して天の御国に入れません。ですから、だれでもこの子どものように自分を低くするものが天の御国で一番偉いのです。」(マタイ18・3~4)「皆に仕える者になりなさい。」(マタイ20・26)「皆のしもべになりなさい。」(マタイ20・27) ‘Upside-down Kingdom’(上下逆さまの国)の王として、イエスはこのように語られただけでなく、またそのように生きられた王であられました。本日の出来事は「エルサレム入城」の場面です。他のすべての福音書に記されています。(マルコ11・1~10、ルカ19・28~48,ヨハネ12・12~19)。受難週礼拝日の出来事です。今年は3/24㈰がそれが当たります。そしてその週の金曜日に、イエスは十字架刑に処せられるのです。
Ⅰ.民衆の期待した王(8~11)
子ろばに乗って入城されてきたイエスのために、「非常に多くの群衆が、自分たちの上着を道に敷いた。また、木の枝を切って道に敷く者たちもいた。」(8)彼らは王を迎える時のように(列王記第二9・13)、熱狂的にイエスを歓迎しました。さらに彼らは叫びました。「ホサナ、ダビデの子に。祝福あれ、主の御名によって来られる方に。ホサナ、いと高き所に。」(9)これは、詩篇118・25、26のみことばであり、「ホサナ」とは「私たちをお救いください」との意味のヘブル語です。民衆はまさに、待ちに待った王、また預言者が来られた!現実的なローマの圧政からの解放という輝かしい勝利が目の前だ!との思いでいっぱいでした。ところがイエスは群衆の期待通りには振る舞いませんでした。そこで人々の期待は失望に終り、妬みと憎しみに燃える指導者たちの声に巻き込まれ、イエスを十字架につけることになりました。
Ⅱ.神の期待に従った王(1~7)
①預言通りに。 まずはゼカリヤ9・9の預言のみことばです。「娘シオンに言え。『見よ、あなたの王があなたのところに来る。柔和な方で、ろばに乗って。荷ろばの子である、子ろばに乗って。』」 この世の王が来るのは、猛々しい軍馬でしょう。一体どの王がこのような「子ろば」に乗るでしょうか!?「ろば」は謙遜・柔和・平和の象徴とされています。イエス・キリストはこのような王であることを語っています。
②救い主なる王として。 群衆が叫んだ詩篇118・25、26のみ言葉は、「ああ主よ どうか救ってください。 ああ主よ どうか栄えさせてください。祝福あれ 主の御名によって来られる方に。 私たちは 主の家からあなたがたを祝福する。」とあり、『どうか救ってください。』が『ホサナ』です。神の期待は人の期待をはるかに超えたものでした。【そのような罪人たちのために、柔和な王はすべてを手放し、十字架におかかり下さったのです。十字架の死からの復活によって神は勝利をおさめられました。そのように、どのような王もなしえない素晴らしい勝利が、全ての人の罪の赦しと、救いの道を開いたのです。】(『牧羊者』p.56) 「ホサナ!」の叫びに、イエスは100%の救い主としてこたえられた柔和な王であられます。
<お知らせ>
▶早くも2月を終わろうとしています。今年は29日㈭までありますが。「3月のメッセージ」「3月のお祈り」「ヘッダー(菜の花)」が更新されます。
▶3月は日本では卒園・卒業と悲喜こもごもの月です。また受験という険しい時期でもあります。一人一人の生涯にご計画をお持ちの神様に導かれてよい3月をとお祈りします。
▶「教会歴」ではクリスマスに続く第二の大きな祭である「イースター(復活祭)」を3/31㈰に迎えます。すべての人に『死より復活されて今も生きておられる主イエス・キリスト』を信じて永遠の命に生かされてほしいと祈りそのために労したいと思います。