ペンテコステ聖餐式礼拝でした。  2024.5/19(日)

≪今週のみ言葉≫

「しかし、聖霊があなたがたに臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」

使徒の働き1章8

   説教題:『聖霊降臨記念日』    聖書:使徒の働き1章3~8

 今年の教会歴では、5/9㈭がキリスト昇天記念日でした。昇天の前にイエス様は弟子たちに命じられました。「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい。」(使徒1・4)と。弟子たちにとってエルサレムは恐怖の場所でしたが、復活の主のご命令と受けとめ、エルサレムの2階座敷に11弟子や婦人含め、120名ばかりの人々が集まって祈り待ち望みました。そして10日目、今年でいえば本日5/19㈰に、天からの第三位の神なるご聖霊が天から注がれ、ひとり一人の上にとどまったのでした!改めてこのように待ち望んで下さった方々への感謝にあふれることです!「ペンテコステ」の語源はギリシャ語の「5」に由来します。すなわちイエスの復活から数えて「50日目」のことでした!

 .聖霊による力 「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。」(8)この「力」の語はギリシャ語で、「デュナミス」で、「ダイナマイトの力」です。どのような力でしょう?

①きよめる力。まさに「聖なる霊」ですから。魂の底まで汚れを示し、光を当て、悔い改めて清くなしてくださる力です。祈り待ち望む弟子たち他、ひとり一人の内側の汚れをその祈りの内に示し、彼らは自分たちの無能無力、汚れを徹底して示され悔い改めたことでしょう。すでに聖霊なるお方が備えて下さっていたに違いありません。

②祈りの力。 「見るまで、得るまで」祈りぬく力は、この聖霊なるお方が下さる力です。待ち望みぬく力です。イエス様は「10日目に、父の約束の聖霊が注がれるから」とは一言も言われませんでした。1日目~3日目~1週間~と、祈り待ち望み、ついに≪10日目≫天からの聖霊が注がれました!使徒2・2~3には、目に見える形で記されています。「風」「炎」「舌」聖霊なるお方の「しるし」でした。一同は聖霊に満たされたのでした!【神よ。粘り強い、心からの祈りが、地上で偉大なことをもたらしうることを、わたしは知っております。どうかわたしが祈り続けることができますように。アーメン。】(E.M.バウンズ『祈りの力』4/29分より)

 Ⅱ.聖霊による証人 この1・8のみことばは使徒の働き全章の中心聖句です。ルカは、エルサレム(6,7)、とユダヤとサマリアの全土(9・31)、さらに地の果てまで(12・24~)と、筆を進めています。イスラエルの国の再建でなく、「神の国」の拡大のために「わたしの証人」になるのだよ、と、イエスは語られたのでした。「証人」という言葉は、語源では「殉教者」という意味です。即ちキリストと「神の国」のためなら自分の命を差し出せる者という存在にしていただけるということです。ゲッセマネで、皆イエスを捨てて逃げ去った弟子たち、イエスを裏切った弟子、否んだペテロ、復活のニュースを聞いてもなお恐れて戸を閉じて震えていた、そんな「弱虫弟子たち」の上に、聖霊が降り、「天下にこのお方以外に救いはない!」と大胆に語れる「殉教者」に≪聖霊によって≫造り変えられるわざがなされたのでした!一握りの証人たちから、今や全世界に「主の証人」が誕生し、用いられています。私もその中の一人とされましょう!

<お知らせ>

▶ 2024年のペンテコステ、聖霊降臨記念日、おめでとうございます!

救われたひとり一人が聖霊に満たされて「主の証人」として用いられますようにとお祈りいたします!