5月最終聖日でした。 2024.5/26(日)

≪今週のみ言葉≫
「主よ、お話しください。しもべは聞いております。」サムエル記第一 3章9節
   説教題:『少年サムエル』   聖書:サムエル記第一 3章1~14節
 
本日から7/7㈰までのテーマは「サムエルと王たち」となります。その中に教会暦の「花の日・こどもの日」(6/9)と「父の日」(6/16)が入ります。本日は「日々、神のみ声を聞いて生きる」という目標のもとに『少年サムエル』を通して学びましょう。

Ⅰ。献げられたサムエル。 
エフライムの山地出身のエルカナには二人の妻があり、一人はぺニンナ、もう一人はハンナでした。ぺニンナには子がありましたが、ハンナには子がいませんでした。毎年、シロで万軍の主を礼拝しに行った彼らでしたが、ペニンナは子のないハンナを苛立たせ、怒りをかき立てるのでした。その年も主の家に行きましたが、ハンナは泣いて食事をすることもせず、立ち上がって主のみ前に出ました。「ハンナの心は痛んでいた。彼女は激しく泣いて、主に祈った。」(1・10)のでした。「そして誓願を立てて言った。『万軍の主よ。もしあなたがはしための苦しみをご覧になり、私を心に留め、このはしためを忘れず、男の子を下さるなら、私はその子を一生の間、主にお渡しします。そしてその子の頭にかみそりを当てません。』(1・11)とp誓って祈ったのでした。「その顔は、もはや以前のようではなかった。」(1・18)とあり、やがて「エルカナは妻ハンナを知った。主は彼女を心に留められた。」(1・19)「年が改まって、ハンナは身ごもって男の子を産んだ。そして『私がこの子を主にお願いしたのだから』と言って、その名をサムエルと呼んだ。」(1・20)とあります。<主が聴いてくださった>との意味の名前です。サムエルを、ハンナは約束通り乳離れしてから主に献げるべく、祭司エリのもとに、主の神殿に連れて行って、委ねたのでした。その頃の祭司エリは老齢となり、二人の子たち、ホフニとピネハスはよこしまで主のみ前に大罪を犯していました。「わたしは、わたしの心と思いの中で事を行う忠実な祭司を、わたしのために起こし、彼のために確かな家を建てよう。彼は、わたしに油注がれた者の前をいつまでも歩む。」(2・25)とは、サムエルを指しての言葉です。

Ⅱ.神の声を聴いたサムエル(本日のテキスト)。
「少年サムエル」(3・1)とありますが、歴史家ヨセフスによると、12歳ばかりに成長していたと考えられています。エリは老齢となり、「主のことば」も聴けず、「幻」も示されない状態だったことが2節で分かります。「神のともしびが消される前」とは、夜が明ける前のことでした。主は、神の箱が置かれている主の神殿で寝ていたサムエルを呼ばれました。サムエルは未熟で、てっきりエリ先生から呼ばれたと思い、エリのところに走って行きました。1度目、2度目、3度目・・・エリはやっと、「主が少年を呼んでおられるということを悟った。」(8)のでした。エリは、サムエルに告げられました。「行って、寝なさい。主がおまえを呼ばれたら、『主よ、お話しください。しもべは聞いております』と言いなさい。」と。(9)今度は、「主が来てそばに立ち、これまでと同じように、『サムエル、サムエル』と呼ばれた。サムエルは『お話しください。しもべは聞いております。』と言った。」(10)とあります。サムエルにとって、初めて直接、主のみ声を聴いた忘れもしない瞬間となりました。エリの家についての厳しい預言のことばでした。主は語れる器サムエルを捜し見出されたということです。お互いも、「神が語ることのできる、神のみ声を聴くことのできる器」として備えられていたいものです。「みことばと祈りによって、神の声を聴く器」として。<祈りの母ハンナから、祈りの子サムエルの誕生>でした。(サムエル記第一12章23節 参照)

<お知らせ>
▶早くも5月の月を終えて、6月の月に入ろうとしています。6/1(土)から「今月のメッセージ」「今月のお祈り」「ヘッダー(マーガレット)」が更新されます。
▶6月には、「父の日礼拝」が6/16(日)に行われ、その午後、「歌声カフェ⑧」がもたれます。懐かしい歌や賛美、おいしい昼食やデザート、そして交わりを楽しみます。地域の方々への伝道のため、用いられますようにお祈り下さい。お父さんたちには、(年齢を問わず男性には)「バジル苗」と、「おにぎり2コ」のプレゼントがあります!