パームサンデー(受難週聖餐式礼拝)でした。2025.4/13(日)

≪今週のみ言葉≫  

「あなたは今日、わたしとともにパラダイスにいます。」ルカの福音書23章43

説教題:『十字架の救い』  聖書:ルカの福音書23章39~43

先週に続いて十字架上の第二言です。四福音書中、ルカだけが記しています。【ルカの福音書の中心聖句の一つは「人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。」(19・10)であると言われる。すなわち弱い者、数に足りないと考えられている者たちへの福音ということである。ルカは十字架を語るに当たって再度この事実を語りたかったのであろう。】(『牧羊者』p.15)

Ⅰ.信仰による救い 39~41節についてはルカのみが記しています。マタイ27・44では「一緒に十字架につけられた強盗たち」、マルコ15・32では「一緒に十字架につけられていた者たち」とあり、イエスの右と左にあって二人とも始めはイエスを罵っていたのかもしれません。が、第一言が発せられてからでしょう。伝説によれば右側の犯罪人の心に変化が起こってきたのでした。左側の犯罪人がイエスを罵り「おまえはキリストではないか。自分とおれたちを救え」と言いました。まぎれもなく彼はユダヤ人であって自分の犯した罪を他になすりつけ、特に十字架のキリストにその罪を着せようとしていた。ところが40節で、もう一人が彼をたしなめて言ったのでした。「おまえは神を恐れないのか。お前も同じ刑罰を受けているではないか。」このもう一人の犯罪人は自分の罪を認め、当然の事として刑罰を受け取りました。しかし「だがこの方は悪いことを何もしていない。」と、イエスを仰ぎ、信じたのでした。そして言いました。「イエス様、あなたが御国に入られるときには、私を思い出してください。」(42)と!彼は十字架刑を当然の事として受け止め、イエスを真にメシア、救い主として信じたのでした。

Ⅱ.即座の救い そして彼は言いました。「イエス様、あなたが御国に入られるときには、私を思い出してください。」(42)【いくつかの訳語が見られる。「御国の位にお着きになるときには」(新改訳第三版)、「御国においでになるときには」(新共同訳)、「王権をもって来られるときには」(フランシスコ会訳)など。】(『牧羊者』p.15,16)いずれにしてもこの十字架のイエスこそ王の王、主の主との信仰告白であり、「私を思い出してください。」(42)との謙り抜いた犯罪人の悔い改めと信仰に満ちた魂の状態が反映されています。イエスは即座に言われました。「まことに、あなたに言います。あなたは今日、わたしとともにパラダイスにいます。」(43)【今日、ルカにおいてこの言葉の一つの意味は勿論、「昨日と明日の間の24時間」という意味を持つことに加えてそれ以上に重要な「きょう」という日がある。それは時間の流れの中から抜け出した特別な意味を持つ「今日」で、イエスのメシア的救いの出来事の起こる日のことである。(2・11、4・21、5・26、19・5 etc.)ありふれた「ある日」を「きょう」に変貌させる力は神の約束の成就にある(ヘブル4・7)】(『牧羊者』p.16)まさに即座の救いにこの犯罪人はあずかりました! 人類は十字架をまん中に二つに分かれます。<キリストと共にパラダイスに>か、そうでないかです。まことに厳粛です。<信じて救われる人々が起されるため>熱く祈り伝えましょう!

<お知らせ>

▷Palm Sunday(パームサンデー・受難週聖餐式礼拝)から、この一週間はPassion Week (受難週)です。4/18(金)が、Good Friday(受難日)となり、私たちの教会ではこの日、祈祷会を行います。 主の十字架を心より感謝し、輝かしいイースター(復活祭)を祈り待ち望みます。

▷次週4/20(日)は全世界の教会で記念され、祝われる「イースター(復活祭)礼拝」です。<イエス・キリストのよみがえり>を喜びたたえキリストのいのちに生かされ、このグッド・ニュース(福音)を力強く広くお伝え出来ますように!