ホサナ! ヨハネ12:12-19
しゅろの木の枝を取って、出迎えのために出て行った。そして大声で叫んだ。「ホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に。イスラエルの王に。」(13節)
立派な軍馬でなく、小さな卑しいろばの子の背に乗られての、平和の君イエスのエルサレム入城(ゼカリヤ9・9)。民の叫びは「ホサナ」「ああ、主よ。どうぞ救ってください」(詩篇118・25)という短い祈りのことばです。パリサイ人たちが、「世はあげてあの人のあとについて行ってしまった」と互いに言い合うほどの歓迎ぶり。ところが、その週の金曜日には、同じ群衆が「十字架につけよ!」と叫びます。「ホサナ」の祈りに主が応えて、十字架の上にて救いの道を開いてくださったのでした!神の真実と、人の不真実の姿との鮮やかなコントラスト(対照)です。今や、信じる私たちは、全身全霊をもって「ホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に」と叫び、このお方、主イエス・キリストに全幅の信頼を置いて寄りかかれるのです。
神と共に歩む日々 小野淳子著