御名 使徒4:1-22
「この方以外には、だれによっても救いはありません。世界中でこの御名のほかには、私たちが救われるべき名としては、どのような名も、人間に与えられていないからです。」(12節)
初代教会での、使徒たちによる初めてのいやしの奇蹟の結果は、留置場行き、並びに信者が男の数だけでも五千人になったということでした。これもまた驚異的でした。一夜明けて、大祭司アンナスやその一族、民の指導者、長老、学者たちの尋問(7節)に答えて、ペテロはこの男の人のいやしはほかでもない、十字架につけられ復活されたナザレ人イエス・キリストによるのであり、この方以外に私たちを救う名は天上天下どこにもない。この御名のみが神の備えられた、完全なる救い主なのです、と力強く語りました(マタイ1・21参照)。無学な、普通の人ペテロやヨハネのこの大胆さに人々は驚きましたが、その秘訣とは、「ふたりがイエスとともにいた」(13節)からでした。主とともにあること、真理に従い、語るところに、真の大胆さが生まれます。
神と共に歩む日々 小野淳子著