しかしルツは言った。「あなたを捨て、あなたを離れて帰ることをわたしに勧めないでください。わたしはあなたの行かれる所へ行き、またあなたの宿られる所に宿ります。あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神です。」
(ルツ記1章16節)
今月第二日曜日13日は、全世界で母に感謝と栄誉がささげられる美しい日。「母の日」に思いを馳せましょう。「お母さん、ありがとう!」の響きも新鮮に。
ナオミとルツの物語は麗しい母と娘(実の娘以上)の典型です。そこに信仰の筋金のつながりがあるゆえです。ルツの一大決心のことばの中に、ルツをしてかく決心なさしめたナオミの敬虔な信仰が輝いているのを見ます。異邦の女ルツが、十年間のナオミとの生活で得たまことの神信仰でした。しかも神の民とともに辱しめと苦しみを負う覚悟のできた信仰でした。「あなたの神は私の神です」との告白は偉大。この神が豊かにルツの信仰に報われたことを、ルツ記は物語っています。どんな時も、信仰こそ祝福の源泉であり、信仰には必ずや報酬が伴います。信仰によりこんな母に、娘に生かされたいものです。
(小野淳子著「神と共に歩む日々」より)