母の日・花の日合同礼拝でした。 2021.5/9(日)
≪今週のみ言葉≫
「それからイエスは一緒に下って行き、ナザレに帰って両親に仕えられた。」ルカ2章51節
説教題:『両親に仕える』 聖 書:ルカによる福音書2章41~52節
「あなたの父と母を敬え。」(出エジプト記20章12節) これはモーセの十戒の中の第5戒です。第1から第4戒は<主なる神を畏れ敬うように>、この5戒は<父母を敬うように>という教えです。神の形に造られた人間には2種類の親がいます。「霊魂の生みの親である父なる神様」と「身体の生みの親である人間の父と母(両親)」です。そうすることによって神に祝福されるというのがこの戒めです。
Ⅰ.父の家の少年イエス(41~50) イエス様の誕生は詳しく記されていますが30歳からの公生涯に入るまでのことは、ただこの事のみが記されています。12歳の時の少年イエスのエピソードであり、発言もこの49節の一言のみ記されています。ゆえに大切なエピソードであると言えます。イエスの両親、ヨセフとマリアは律法の定めに従って毎年、過越しの祭にエルサレムに行っていました。「男子は13歳から律法を守る成人と数えられるので、前年にその予習をさせるのが父親の義務であった」(「牧羊者」Ⅰ巻P.47)のでした。両親や親戚はみな帰路に着きましたが、イエスはエルサレムにとどまっておられました。両親はそれに気づかず一日進んで気づいて、捜し回っても見つからないので、3日後に引き返してきたエルサレムの宮にいるイエスを発見しました。「イエスが宮で教師たちの真ん中に座って、話を聞いたり質問しておられるのを見つけた」(46)のでした。「聞いていた人たちはみな、イエスの知恵と答えに驚いていた」(47)のでした。両親もまた驚き、マリアは「どうしてこんなことをしたのですか。見なさい。お父さんも私も心配してあなたを捜していたのです」(48)と言うと、イエスは二人に、「どうしてわたしを捜されたのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当然であることを、ご存じなかったのですか」(49)と言われましたが、「しかし両親には、イエスの語られたことばが理解できなかった」(50)とあります。12歳にして、イエスの目は自分が父なる神の子であることに開かれていたのでした。49節はイエスの≪神の子宣言≫でした。ヨセフとマリアはその誕生の次第を忘れたのでしょうか?
Ⅱ.両親の家の青年イエス(51,52) この出来事の後、13歳から30歳までの18年間を、本日の聖句の通りにイエスは生きられたのでした。<「仕えられた」は「服従される」という言葉からきており、イエスは両親に服従する立場に自らを置かれ、継続的に仕え続けられたことが表現されている。イエスは十戒の第5戒を実践されました。このイエスの従順さは公生涯に入る約30歳まで、人々からは単に「ヨセフの子」と思われるほどに徹底していた(3・23,4・22)。>(「牧羊者」P.48)<親に従うことを身に着けた子供は、究極の権威である神に従うことができます。>(「牧羊者」P.46)(コロサイ3・20)
<お知らせ>
▷今日は世界中で「お母さん、ありがとう!」と感謝を表す美しい聖日です。「母の日の由来」は、アメリカのウエストバージニア州のメソジスト教会のアンナ・M・ジャービスというクリスチャン婦人と、その母アン・ジャービス夫人からです。毎年感謝にあふれます。アメリカでは1914年ウィルソン大統領によって公の祝日と制定され、日本では、5月第2日曜日が「母の日」に定着してきたのは、1949年頃からだと言われています。私たちの教会の創立年と同じです!
▷6月第2日曜日には、これもアメリカのマサチューセッツ州の第一ユニバーサリスト教会のレオナルド牧師により始められた「花の日」がありますが、当教会では2010年より「母の日・花の日合同礼拝」としてドッキングして行うことになりました。
▷昨年、今年とコロナのため愛餐会もプレゼントもありませんが、礼拝の中でお母さん方の祝福を祈りました。警察署と消防署にのみ感謝を表すフラワーバスケットをお届けしました。