Ⅱアドベント礼拝でした。2021.12/5(日)

≪今週のみ言葉≫

「私のたましいは主をあがめ、私の霊は私の救い主である神をたたえます。」ルカの福音書1章46~47節                    

 説教題:『マリアの賛歌』      聖 書:ルカ1章39~56節

アドベントに入り、いえ、入る前から、町にも村にも、いずこにも「クリスマスソング・クリスマスキャロル」があふれ流れます。クリスマスの本当の意味を知らない人々も歌います。考えてみれば、偉大な感化力といえるのでしょうか。その中でも《最高のクリスマス賛歌といえるマリアの賛歌》から恵みを頂きましょう。衝撃的な御使いからの告知を携えてマリアはユダの町へ!

Ⅰ.マリアの訪問(39~45) ユダの町のエリサベツのもとへはマリアはこれまで何度か訪れたことでしょうが、今回の訪問は

  1. 特別な訪問でした。「エリサベツがマリアのあいさつを聞いたとき、子が胎内で躍り、エリサベツは聖霊に満たされた。」「マリアのあいさつ」は、ありきたりのものでなく、つい先日、御使いから告げられたことを分かち合ったに違いありません。エリサベツに働かれた神への信仰を持ってマリアはそのままエリサベツに証ししたことでしょう。「子が胎内で躍り」とは、子(ヨハネ)はイエスの先駆者として彼(イエス)を喜んだとの現れでした。
  2. 祝福された訪問でした。

更にはエリサベツは聖霊に満たされ大声で叫んだのでした。「あなたは女の中で最も祝福された方。あなたの胎の実も祝福されています。私の主の母が私のところに来られるとは、どうしたことでしょう。」(42,43)。胎の子が躍るのを実感したエリサベツは、マリアをこの上もなく励ます言葉を発します。「主によって語られたことは必ず実現すると信じた人は、幸いです。」(45)こう語るエリサベツの心の片隅には、信じられず、主のお取り扱いを受けた夫ザカリヤのことが対比されていたことでしょう。マリアの口から主への賛歌がほとばしり出ます。

Ⅱ.マリアの賛歌(46~56)[人が一日どのくらいの数の言葉を話しているかというと、男性は7000語、女性は20000語だそうです。神様に造られた私たちの唇は、不平不満を言うためではなく、神様を賛美するためにあります。]と、『牧羊者』(p.69)にありました。このマリアの賛歌は「マグニフィカート」(ラテン語で「あがめます」)と呼ばれます。この「あがめます」とは、「この上ない賛美」を意味しています。さらにマリアがサムエル記第一2章にある「ハンナの祈り」をいかに愛唱していたかがよくわかります。このマリアの賛歌は、①個人的信仰の賛歌でした。「私のたましい」「私の霊」「私の救い主」「私を」「私に」とあり、更にはマリアはこの賛歌をヨセフの反応や、人々の反応をいまだ知らないときに歌っているからです。先取りの信仰の賛歌、信仰による勝利の賛歌です。②経綸的世界的賛歌でした。(49~55)この部分は、社会権力構造の完全な逆転が描かれています。〔マリアの賛歌は身分の低い者が高く上げられ、権力あるものがその座から引き下ろされ、そして両者が神の目的に完全に加わることを喜ぶ神を賛美している。](『牧羊者』p74)〈私も今、聖霊により、信仰により、心の内にキリストを宿させていただいている者。こんな卑しい者に目を留めて私に大きなことをしてくださった力ある方に、どんなに賛歌を献げてもなおつきない者とされています。〉(『神と共に歩む日々』小野淳子著12/14)

<お知らせ>

▷コロナの雲でおおわれているような中に、「アドベント・クリスマス」の現実が光を放ち、心暖かくされる今日この頃です。

▷かえるクラブに2回目にきた小6の男の子が、「キリスト教もクリスマスするの?」と言うのを聞いて、「エッ!クリスマスはキリストの誕生をお祝いするんだよ!」って思わず叫んだことでした(笑)。モット、モット、ツタエナケレバ!!です。

▷11/28(日)より、毎夜、17:00~22:00 イルミネーションが美しく輝いています。「世の光なるキリスト」を知る、本当のクリスマスを祝う方々がさらに加えられますようお祈りします。