阪神淡路大震災27周年を迎えます。2022.1/16(日)
≪今週のみことば>
「見なさい。神の国はあなたがたのただ中にあるのです。」 ルカの福音書17章21節
「このミステリーがすごい!」『元彼の遺言状』とか、『特許やぶりの女王』とか、ミステリーものの小説が新聞で時々紹介されています。正直私は個人的にそういうミステリーもの、推理小説とか探偵小説とかは大の苦手で、読みたいものではありません。しかし、今回説教準備にあたって「このミステリーがすごい!」と『神の国のミステリー(奥義)』に改めて目を見張る思いをしたことでした。
Ⅰ.神の国はあなたがたの間に(among you,)(in the midst of you)
「神の国は、人によって支配される地上の王国ではありません。王国にとって一番大切なのは、誰がその国を統治するかです。ですから、神の国にとって一番大切なことは、そこに<神の統治、神の支配>があることなのです。」(『牧羊者』p.29) パリサイ人たちは「神の国」を誤解していました。当時イスラエルの人々はローマの支配下で、苦しい生活を強いられていたので、その苦しみから民族を解放する救い主が現れ、その手によって樹立される「神の国」を思い描いていました。パリサイ人らの質問、「神の国はいつ来るのか」に対して、イエスは、「神の国は、目に見える形で来るものではありません。『見よ、ここだ』とか『あそこだ』とか言えるようなものでありません。」と答えられ、そして、「見なさい。神の国はあなたがたのただ中にあるのです。」と語られました。見えないものであるのに、「見なさい。」と言われる。不思議な神の国の性質の現れです。「見えないけれど見えるもの」それはまさに、パリサイ人たちや弟子たちの間に、ど真ん中に立っておられた《イエスご自身》こそが、神の国が見える形をとって来られたお方、そして神の国の王であられるということでした。イエス・キリスト、神の御子の《受肉》(Incarnation)はまさに、ミステリー(mystery)以外の何ものでもありません!
Ⅱ.神の国はあなたがたの中に(within you) 創造の神、統治の神のひとり子、イエス・キリストが「人の形」をとってこの世に来られた!そのミステリーと共に、信じる者一人一人の心の内に宿られるという、さらに輪をかけたミステリーに、お互いは生かされているのです。「この奥義とは、あなたがたの中におられるキリスト、栄光の望みのことです。」(コロサイ人への手紙1章27節)’this mystery,which is Christ in you,the hope of glory.'(Colossians 1・27ESV) これはいわゆる《きよめの恵み。内住のキリストの恵み》です。100%完璧な神の国の王、イエス・キリストをうちにお宿しさせていただいて、力強い神の国(キリスト)の証人として生かされたく祈ります。
<お知らせ>
▷明日、1/17(月)は、阪神淡路大震災より、27周年の記念の年です。なお痛みを覚えられる多くの方々の上に慰めの神からの癒しと慰めをお祈りいたします。
▷コロナ渦中にあって、へり下って、神の憐れみとよき統治をとひらすらお祈りいたします。