自然界には春が訪れました。2022.3/20(日)
≪今週のみ言葉≫ 「主は振り向いてペテロを見つめられた。」ルカの福音書22章61節
説教題: 『キリストのまなざし』 聖書:ルカの福音書22章31~34節、54~62節
「まん延防止」が全面解除となり、自然界はあっという間に春の訪れとなりました。クリスチャンにとって、4/17㈰のイースターを迎えるまでは、レント(受難節)の期間ですが、ここまで主に守られ、教会生活を送ってくることができ、主に感謝いたします。本日のテキストは、いわゆる<ペテロの否認>の出来事です。何かことが起こる時、今まで見えなかった、知らなかった、気づいていなかった自分の本当の姿が露見されてくるものです。
Ⅰ.イエスの予告(31~34) ペテロの否認については四福音書に記されていますが、イエスのペテロに対するとりなしの祈り(32)については、ルカらしく、ルカだけが記しています。①サタンのふるい。「シモン、シモン。見なさい。」ペテロの本名が2度呼ばれています。特別の感情の現れです。「サタン」はヘブル語からで「敵対者」とか「訴える者」という意味の名前です。「麦のようにふるいにかけることを願って、聞き届けられました。」(31)ペテロの否認の背後には、このサタンの働きがある。しかし、それも神に許されてのものであるということでした。大きな試練によって、信仰がなくなるほどに揺さぶられることが例えられています。②イエスの祈り。「しかし、わたしはあなたのためにあなたの信仰がなくならないように祈りました。ですから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」(32)ー「わたしは」は強調であり、サタンにまさるお方のとりなしである。イエスは「試練に遭わないように」とは祈らなかった。試練を通ることはキリスト者にとって不可欠なことであり、試練の中での信仰、試練を経た信仰こそ精錬された価値ある信仰である(ペテロ第一1・7)(牧羊者P.85)「ペテロ、あなたに言っておきます。今日、鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないといいます。」(34)「まことにあなたに言います。まさに今夜、鶏が二度鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言います。」(34)「まことにあなたに言います。まさに今夜、鶏が二度鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言います。」(マルコ14・30)イエスは、人知を超えた知識により、ペテロの否認の時、鶏の鳴く回数、ペテロの否認の回数まで予告しておられます!
Ⅱ.キリストのまなざし(54~62) ①ペテロの否認。「主よ。あなたとご一緒なら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。」(33)ペテロは本気でこう言ったのでしたが。一回目の否認。ある召使いの門番の女が、ペテロをじっと見つめて、「この人もイエスと一緒にいました。」と言った時、「いや、私はその人を知らない」とペテロは言いました。二回目の否認。他の男が、「あなたも彼らの仲間だ。」と言った時、ペテロは「いや、違う」と言いました。三回目の否認。一時間ほどたって別の男が強く主張。「確かにこの人も彼と一緒だった。ガリラヤ人だから。」「あなたの言っていることは分からない」とペテロ。「するとすぐ、彼がまだ話しているうちに、鶏が鳴いた。主は振り向いてペテロを見つめられた。(60,61)主のことばを思い出したペテロは、「外に出て行って、激しく泣いた」(62)のでした。②キリストの信任。ペテロを見つめられた主の瞳。ペテロだけが見たキリストのまなざし。「わたしはあなたのすべてを知っている。それでもあなたを愛して信任したい」と語っておられたのではないでしょうか。このキリストのまなざしがあってこそ、ペテロの回復がありました。この主は、今も同じ視線を私に投げかけていて下さいます。
<お知らせ>
・教会学校、かえるクラブのお友達の何人かが卒園、卒業を迎えました。心よりおめでとうございます!
・「まん延防止措置」もいよいよ全面解除されて、なお続いて神様に守られ、レント(受難節)の時を過ごし、喜ばしいイースター(復活祭)を今年は4/17(日)に多くの方々とお祝いしたくお祈りいたします。