本日は世界食糧デーでした。 2022.10/16(日)

≪今週のみ言葉≫

    「突然、天からの光が彼の周りを照らした。」 使徒の働き9章3節

説教題: 『新生の恵み』  聖書:使徒の働き9章1~20節

本日のテーマは《サウロの回心》です。この出来事は、使徒の働きの中に3度も記されています。9章はまさに起こった時のこと、22章、26章はサウロ、後のパウロが迫害の最中とアグリッパ王の前で自分の身に起こったことを証しした記述です。《サウロの回心》はサウロ自身にとっても一大転機であったばかりでなく、初代教会の福音宣教史にとっていかに重要なことであったかを思い知るのです。人にとって自分を変えることも人を変えることも容易ではありません。神のみが真に人を「新しく造り変える」ことのできるお方なのです。

Ⅰ.天からの光 ステパノ殉教時、青年サウロの足もとに石を投げつけた者たちは、自分たちの上着を置きました。「サウロはステパノを殺すことに賛成していた」(8・1)のでした。摂理の中で、彼はステパノの祈りを耳にしました。アウグスティヌスは、「もしステパノが祈らなかったらサウロは回心させられなかったであろう」と語ったそうです。サウロはいよいよ「この道の者」(キリスト者)への迫害の手をのばし、エルサレムから北北西に約240km離れたところにあるダマスコに逃げ延びたキリスト者を目指して息巻いていました。「ところが、サウロが道を進んでダマスコの近くまで来たとき、突然、天からの光が彼の周りを照らした」(3)のでした。「彼は地に倒れて、自分に語りかける声を聞いた。」(3)のでした。「彼は地に倒れて、自分に語りかける声を聞いた。『サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか。」(4)サウロが「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。」との答えでした。キリスト者を迫害することは、イコール、キリストを迫害することなのです。「町に入りなさい」と言われて、目が見えなくなっていたサウロは、人々に手を引いてもらい、ダマスコに行き、そこで三日三晩、目も見えず、飲み食いもしなかったのでした。実は、この三日三晩のうちに、サウロの内面が大きく変えられていったのでした。

Ⅱ.目から鱗(うろこ) 主はダマスコにいた弟子のアナニアを用いられました。幻の中で、主はアナニアに語られました。「立って『まっすぐ』と呼ばれる通りに行き、ユダの家にいるサウロと言う名のタルソ人を訪ねなさい。彼はそこで祈っています。彼は幻の中でアナニアという名の人が入って来て、自分の上に手を置き、再び見えるようにしてくれるのを見たのです。」(11,12)アナニアの困惑は容易に分かります。しかし主はこのサウロは主の「選びの器」だと言われます。アナニアは主の言葉に従い、サウロの上に手を置いて祈りました。「兄弟サウロ。あなたが来る途中であなたに現れた主イエスが、私を遣わされました。あなたが再び見えるようになり、聖霊に満たされるためです。」(17)「するとただちに、サウロの目から鱗のような物が落ちて、目が見えるようになった。」(18)迫害者から宣教者・殉教者へと180°変えられたサウロの誕生でした!まさに「新しく生まれ変わった」のでした!神にのみできるわざであり、『新生の恵み』、驚くばかりの恵みです!(コリント人への手紙第二5章17節)

<お知らせ>

▶本日はとりなしの祈りの中で『世界食糧デー』を覚えて、世界中で飢餓に苦しむ人々のため、またそうした方々を支援する団体「日本国際機が対策機構」や「ユニセフ」のお働きのため、お祈りました。

▶年1回の「ギデオン・ラリー」が行われました。肉の糧と共に霊の糧のために労していてくださるギデオンの方々の尊いお働きのため、祈りおささげしました。更に『ギデオンの聖書』を通して救われる方々が起こされますよう、祈っていきます。

▶次週礼拝は宇井英樹・由美宣教師によるデピュテーション(報告)礼拝です。