ダニエルの祈り ダニエル書6:1-10
彼は、いつものように、日に三度、ひざまずき、彼の神の前に祈り、感謝していた。(20節)
際立って優れていたダニエル、その内に優れた霊が宿っていた、ダニエル、何の訴える口実もみつけられなかったダニエル、忠実で、何の怠慢も欠点も見つけられなかったダニエル。こういうダニエルは、祈りのうちに、神との密なる交わりのうちにつくられたのでしょう。そんな優れた人物を、模範にするより、ねたみにかられて陥れようと、大臣や太守たちは王に取り入りました。王の自尊心に訴えた策は受け入れられ、王以外にどんな神にも人にも、この30日間に祈りをささげる者はだれでも獅子の穴に投げ込まれるとの禁令の文章に王の署名がなされました。そのことを知ったとしても、ダニエルの祈りは決して妨げられることなく、「いつものように」ささげられ、しかも、彼の屋上の部屋の窓はエルサレムに向かって開いていました。はたして私の祈りはいかなるものでしょう。
神と共に歩む日々 小野淳子著