乳離れした子 詩篇131:1‐3
まことに私は、自分のたましいを和らげ、静めました。乳離れした子が母親の前にいるように、私のたましいは乳離れした子のように御前におります。(2節)
たましいの安らぎを麗しく歌った詩篇です。心はおごらない、またその心の様を映し出す自分も高ぶらない。力の及ばない出来事からも身を引いて、神の御前にたましいの静められている有様を告白しました。それはちょうど、「乳離れしたみどりごが、その母のふところに安らかにあるように」(2節、協会訳)自分のたましいを静めたと語ります。乳を求めて激しく泣きじゃくる乳児から、1個の独立した人格のようにして母親の前に、信頼している姿です。心がおごり、目が高ぶってくると、たましいはとかく安らぎを失いがちです。主への静かな深い信頼、そしてみどりごのような謙遜のうちに、たましいは平安を保ちます。「立ち返って静かにすれば、あなたがたは救われ、落ち着いて、信頼すれば、あなたがたは力を得る」(イザヤ30・15)。
小野淳子著 「神と共に歩む日々」より