エベン・エゼル  Ⅰサムエル記7:1‐14

そこでサムエルは一つの石を取り、それをミッパとシェンの間に置き、それにエベン・エゼルという名をつけ、「ここまで主が私たちを助けてくださった。」と言った。(12節)

神の預言者サムエルが、神にあって民になしたこと。一つは偶像を取り除いて、心を尽くして主にのみ仕えさせたこと。祈りのために民を集めたこと。ペリシテの攻撃に対して、主に叫び、神より鮮やかな応答を得てイスラエルを勝利に導いたこと。一つの石、エベン・エゼル(助けの石)を打ち立てて主の助けを確認させ、すべての栄光を主にお帰ししたことでした。エベン・エゼルの記念は大変有益です。神の確実な、真実な助けを常に思い起こし、なお前に向かって神への信頼の歩みを堅くしていけるからです。「今日まで守られ来たれしわが身 つゆだにうれえじ 行く末などは いかなるおりにも愛なる神は すべてのことをばよきにしたまわん」(新聖歌171番)との賛美が、思わず浮かんできます。

小野淳子著 「神と共に歩む日々」より