ダビデ  Ⅰ サムエル記16:1‐13

「人はうわべを見るが、主は心を見る。」(7節)

ダビデ、「愛される者」その印象的な選び。サムエルも少年のうちに神に召しだされ、ダビデもまた羊を飼う少年でした。ユダ族エッサイの8人中の末子、サムエルの思いも及ばなかったその人を、神はイスラエル二代目の王として選び、油注がれました。確かに人はうわべを見ます。霊的預言者サムエルでさえ危うかったのですから!けれども主は心を見るお方。まさに聖書は心の書物、キリスト教は心の宗教です。何ものにもだれにも理解してもらえない、私の心を見抜いて、知り抜いて、分かり抜いてくださるお方がいる。そういうお方を知る幸いはいかに。さらに言えば、自分が自分の心を知る以上に知っていてくださるお方なのです。ですから、「力の限り、見張って、あなたの心を見守れ。いのちの泉はこれからわく」(箴言4:23)、わが子よ、あなたの心をわたしに与え、あなたの目をわたしの道に注げ」(同23:26、協会訳)。

小野淳子著 「神と共に歩む日々」より