《契約》 Ⅰサムエル記18:1-11
ヨナタンは、自分と同じほどにダビデを愛したので、ダビデと契約を結んだ。(3節)
荒野のような訓練の中にも、神はダビデのために幾つかのオアシスを備えられました。その一つがサウルの息子ヨナタンとの深い友情でした。「ヨナタンの心はダビデの心に結びついた」(1節)、「ヨナタンは、自分と同じほどにダビデを愛した」(1,3節)、「ダビデと契約を結んだ」(3節)、そしてヨナタンはダビデに惜しみなく与えました(4節)。たましいの奥底から注ぎ出されたヨナタンの愛を、「女の愛にもまさって、すばらしかった」(Ⅱサムエル1・26)とダビデは表現しました。しかし決してベタベタした肉的なものではなく、ヨナタンは、「神の御名によってダビデを力つ‘‘けた(Ⅰサムエル23・16)ので、ヨナタンが直接ダビデを励ますのが不可能な折も「ダビデは彼の神、主によって奮い立った」(30・6)のでした。二人の間の契約は神にあってのものでした。お互いのためにもこんな友情が与えられていますか。大切にしましょう。
小野淳子著 「神と共に歩む日々」より