<正しい人> ハバクク書2:1-4
「見よ。心のまっすぐでない者は心高ぶる。しかし、正しい人はその信仰によって生きる。」(4節)
プロテスタント(新教)の暁の光、それがこのハバクク書2章4節です。正しい人とは、完全無欠の人ではなく、神によしとされた人、神に義とされた人を指します。それは唯一、「信仰による」との永遠の真理がここに高く揚げられます。神に義とされようと求めて、復活のキリストに出会ったパウロは、この真理のみことばを彼の手紙の中に引用します。「義人は信仰によって生きる」(ローマ1・17、ガラテヤ3・11)。加えて新約聖書にもう1か所、「わたしの義人は信仰によって生きる」(へブル10・38)。今日、宗教改革記念日を迎えて、マルティン・ルターの宗教改革の一条のまばゆいばかりの光となったのがこの聖句でした。「信仰義認」こそ福音の真髄。キリストの十字架と復活による贖いを信じることによってのみ人は義とされ生かされます。
小野淳子著 「神と共に歩む日々」より