<三勇士> Ⅱサムエル記23:13-17
「主よ。私がこれを飲むなど絶対にできません。いのちをかけて行った人たちの血ではありませんか。」彼は、それを飲もうとはしなかった。三勇士は、このようなことをしたのである。(17節)
「愛する者の願望は、私にとって命令」と言われる。愛するダビデ王の心の内の切望を察した三勇士にとって、それは命令でした。敵ペリシテ人の陣営をつき抜けてでないと得られないベツレヘムの門にある井戸の水。三勇士は実にそのことをしたのでした。ダビデはその水を「いのちをかけて行った人たちの血」として飲むことはせず、注いで主にささげました。「ダビデのいのちも、家来の命も、本来主にささげられるべきである。・・・・・(ダビデの)『王国』は、主にいのちをささげる者たちによって成り立っているのである」(『新聖書講解シリーズ・旧約6』久利英二著、378頁)。私たちの王、ダビデの子イエス・キリストの王国も、いのちを主にささげた者たちにより拡大していきます。主の切望を悟り満たす者に。
小野淳子著 「神と共に歩む日々」より