十字架上の第六言 ヨハネ19:29、30
イエスは、酸いぶどう酒を受けられると、「完了した。」と言われた。そして、頭をたれて、霊をお渡しになった。(30節)
とうとう成し遂げた!という無上の歓喜。満足感と勝利感。戦いが大きければ大きいほどその感極まります。十字架上に「完了した」と主は叫ばれ、天上天下に鳴り響けと思わんばかりであったでしょう。何よりも御父へのご報告でもあったでしょう。ヒソプの枝に海綿がつけられ、それに含まれた酢いぶどう酒を受けられました。ヒソプの枝は、過越の祭の儀式に用いられました。ほふられた小羊の血は、かつてはヒソプの枝で、かもいと門柱に塗られました(出エジプト12・21、22)。バプテスマのヨハネの指さした「世の罪を取り除く神の子羊」として、完全な贖いのみわざを今も、そして永遠にみごとに成し遂げてくださったのです。ハレルヤ!あなたのどんな罪過ちも赦されないものはなく、どんな汚れであっても、きよめられないものはない。小羊のきよき血がものを言うのです。
神と共に歩む日々 小野淳子著