振起日・ラリーディ礼拝でした。2023.9/3(日)
《今週のみ言葉》
「そして余ったパン切れを集めると、十二のかごがいっぱいになった。」 マタイの福音書14章20節
◇牧師館より祈りを込めて 9/3㈰ 礼拝説教概要
説教題:『パンの奇跡』 聖書:マタイの福音書14章13~21節
「そして余ったパン切れを集めると、十二のかごがいっぱいになった。」
マタイの福音書14章20節
四つの福音書すべてに記されている奇跡は、主の受難と復活の出来事と、この『パンの奇跡』のみです。弟子たちにとって非常に大きな出来事でした。個人の癒やしから、更には大群衆のための奇跡へと発展したことと、更にはこの奇跡の持つ霊的重要性の故でした。すなわち「わたしが命のパンである」(ヨハネ6・35)と言われた「いのちのパン」そのものであられるイエスによって行われたものだからでした。
Ⅰ.五つのパンと二匹の魚しかありません(17) 弟子たちの【人間的常識】を二つ見ることが出来ます。一つは15節。「夕方になったので」これは夕食時になってしまったことを示します。弟子たちはそこにいた「大勢の群衆」に目をやりました。「女と子どもを除いて男五千人ほどであった」(21)とありますから、女、子どもを入れれば15,000~20,000人はいたでしょう。「ここは人里離れたところですし、時刻ももう遅くなっています。村に行って自分たちで食べ物を買うことが出来るように、群衆を解散させてください。」(15)まことに常識的判断でした。ところがイエスは「あなたがたがあの人たちに食べる物をあげなさい。」(16)と言われます。並行記事マルコ6・35~37、ヨハネ6・7を見れば、ピリポを初め、弟子たちは「とてもむりでしょう」と反応します。ヨハネ6・8,9にはアンデレが一人の少年を連れてきて、「大麦のパン五つと、魚二匹を持っている少年がいます。でも、こんなに大勢の人々では、それが何になるでしょう。」と言います。本日のテキストでは、ここには五つのパンと二匹の魚しかありません。」と弟子たちは人間的常識丸出しの返事をしています。
Ⅱ.それを、ここに持って来なさい(18) イエスの深い憐れみの心よりほとばしる出る奇跡が始まります(14)。群衆を草の上に百人づつあるいは五十人づつ座らせました。「それからイエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて神をほめたたえ、パンを裂いて弟子たちにお与えになったので、弟子たちは群衆に配った。」(19)のでした!配っても配ってもなくなりません!「人々はみな、食べて満足した。そして余ったパン切れを集めると、十二のかごがいっぱいになった。」(20)のでした!貧しい大麦のパン五つと、二匹の干し魚という貧しい小さなささげものを名もない一少年が、イエスにささげました。自分一人だけで食べようとしていたお弁当でした。「それを、ここに持って来なさい。」とのイエスのみ声にお従いして、全部おささげした結果、想像を絶するような奇跡が展開されました!どんな貧しく小さなものであっても、全部、主イエスの御手におささげする時、驚くばかりのことが起きるということです。喜んで主イエスの御手におささげしたいものです。その時、自分のみでなく、途方もなく大勢の人々に主イエスの恵みが及んでいくということです。「わたしがいのちのパンです。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者はどんなときにも、決して渇くことがありません。」(ヨハネの福音書6章35節)
<お知らせ>
▷「振起日・ラリーディ」とは「全員集合!」という意味の込められたものです。夏の間、アチラコチラ散っていた人々が揃って、秋の陣に向かって共に備えましょうと!
▷本日は午後1時から「プロジェクト希望にむかって委員会」が行われます。「新会堂」のビジョンにむけて、熱く祈りたいと願います。ご加祷下さい。