少しずつ秋が見えてきました。2023.9/10(日)

≪今週のみ言葉≫

「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない。」マタイの福音書14章27節

説教題:『湖上の奇跡』   聖書:マタイの福音書14章22~33節

「遠い国からの良い消息は、疲れたたましいへの冷たい水。」(箴言25・25)今は、手紙やハガキよりも速くメールでのこうした喜びを分かち合えますが、それ以上に嬉しいのは対面での久しぶりの方々との交わりでしょう。先週はそのような喜びを味わいました。さて、続いてイエス様による驚きの奇跡『湖上の奇跡』です。

Ⅰ.逆風の中で恐れる弟子たち まことにハッピーな『パンの奇跡』のあと、「イエスは弟子たちを舟に乗り込ませて、自分より先に向こう岸に向かわせ、その間に群衆を解散させられた。」(22)とあります。実は弟子たちの信仰の試しと訓練のためでした。「イエスは祈るために一人で山に登られた。夕方になっても一人でそこにおられた。」(23)かつて、このみことばで大変恵まれたことがあり、今も心にひびきます。イエス様がどれほどにも父なる神との交わりを大切にし、また必要としておられたかが痛いほど心にひびくみことばです。一方、舟で先に向こう岸に向かわせられた弟子たちはというと、舟はマルコ6・47によると、湖の真ん中あたりにあり、向かい風のために漕ぎあぐねていました。「向かい風だったので波に悩まされていた」(24)のでした。それだけでも弟子たちの心が恐れに満たされるに十分でしたが、「夜明けが近づいた頃、イエスは、湖の上を歩いて弟子たちのところに来られた。」(25)とあり、別訳では「通り過ぎるおつもりであった」(マルコ6・48)とあります。その姿を見た弟子たちは「あれは幽霊だ」と叫んだのでした(26)。そこで主は本日のみ言葉を話しかけられました。28~32節のペテロの記事はマタイのみ記す独特の記事です。イエスの「来なさい」とのみ声に信じて進む時、何とペテロも水の上を歩いたのでした!が、強風を見て怖くなり沈みかけて、「主よ、助けてください」と叫びました。

Ⅱ.逆風の中で主イエスを見る。 「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか。」とおっしゃってイエスはすぐに手を伸ばし、ペテロをつかんで二人して舟に乗り込むと、風がやみました。そこでマタイのみがこの弟子たちの信仰告白を記します。「舟の中にいた弟子たちは、『まことにあなたは神の子です』と言ってイエスを礼拝した。」(33) 【五千人の給食の奇跡とこの出来事によって、彼らの告白はイエスを「神の子」として礼拝するまでに至った。まさにこの個所の中心は、イエスが誰であるかということを示しているのである。】(『牧羊者』P,82) 

私たちの人生の逆風の中で、私たちも神の子なるイエスにのみ目を上げつつ、前進していきたいものです。「信仰の創始者であり完成者であるイエスから、目を離さないでいなさい。」(ヘブル人への手紙12章2節)

  <お知らせ>

▶ 本日は礼拝後、13:00よりCS教師会です。委ねられた子どもたちのために祈ります。

▶次週、9/17㈰の礼拝は「ファミリー礼拝」です。孫達が祖父母を礼拝に招き、教会からのプレゼントを渡し、祝福のお祈りを共にささげる時です。特に80才以上の方々のため、祝福をお祈りします。(従来の敬老礼拝をファミリー礼拝としました。)