ギデオン 士師記6:11-18
すると、主は彼に向かって仰せられた。「あなたのその力で行き、イスラエルをミデヤン人の手から救え。わたしがあなたを遣わすのではないか。」(14節)
英国インマヌエル神学校で、ある旧約のクラスにて、ギデオンのことを語るたびに、”mighty mouse”(マイティ・マウス「力あるネズミさん」)と呼んでは笑いが起こっていたのを思い出します。しかし、うがった表現だと今も思います。ほんの子ネズミのような、あるいは聖書の表現では「大麦のパン」(7・13)にしかすぎないギデオンに神がご自身の力を着せて、主のため、民のため用いられました。もちろんそれまでに、臆病で小心なギデオンはしるしを求め、主はそれに答えてしるしを見せられるということ繰り返しました。(6・19-40)。が、「主がともにおられる(12,16節)、その主が遣わされる(14節)、そして力を与えられる(14節)」これらのことがギデオンにとって、十分であったように、私にとっても十分です。
神と共に歩む日々 小野淳子著